131.越後 杜氏の里 蔵元厳封 特別純米 生貯蔵酒

頚城酒蔵株式会社(新潟県)
原材料:米・米こうじ
精米歩合60%
アルコール分15度
相場1000円(720ml)
特別純米の生貯蔵酒ということなんで、
まあまあ期待する気持ちもあったが、
酒の名が、いかにも詐欺まがいだったし、
蔵元は新潟なのに、総販売元は名古屋の会社という時点で、
相当に妖しい雰囲気はあった。
飲んでみたら、案の定。
生貯蔵酒なのに、嫌味が強い。
米の風味が嫌味に変わっているなんて、生貯蔵酒にあるまじき行為だ。
こういう詐欺まがいの酒が、ふつーに存在してるのが当たり前の状況なのは、
やっぱし、日本という国はそんなもんなのかと、つくづく思う。
販売者も製造者も、金だけ儲かればいいのか?
こんな連中にプライドを持てとは言わないが、人生を見つめ直した時に、
特に造り手の方は、後悔しない商品を生み出すことが、
本物ならば目指すべき道だと思う。

132.澤乃井 純米吟醸 生 蒼天
小澤酒蔵株式会社(東京都青梅市)
原材料:米・米こうじ
精米歩合55%
アルコール分14度以上15度未満
相場1600円位(720ml)
秋川に行った時に買った、青梅の酒。
口当たりは、やさしいものの、
風味は、弱い。
米特有の甘い感じは強く感じるけど、重みが無く、
薄口な感がある。
アルコールの嫌な余韻が残ってしまうのも、
オレ的には、ちょっとダメな感じだ・・・。
辛口の表現を、ちょっと間違ってる気がする。
せっかくの純米吟醸の生なんだから、
もっと甘味を際立たせた味わいを目指せばいいのに、
変な辛口とキレを目指した感じなのかな?

133.伊豆萬耀 純米吟醸
万大醸造合資会社(静岡県)
原材料:米・米こうじ
精米歩合60%
アルコール分16度以上17度未満
相場、1450円位(720ml)
伊東のスーパーで、まんぼうや金目鯛など、
美味そうな刺身を色々手に入れたんで、
どうせなら、伊豆の酒に合わせてみたいと。
そういうことで、チョイスしてみた。
オレの大好きな、生原酒ではないが、
それでも純米吟醸・・・ならば大丈夫かな?
そんな期待を抱いていたが、
飲んでみたら・・・ダメだこりゃ・・・。
風味はイマイチ。
嫌味が強く、ベタつき感もある。
まあ、スーパーに品質管理は求められないから、
こういうことは多々あるが、おそらく元々味的にはイマイチだと思う。
せっかくの刺身だったが、酒はがっかり・・・。

134.夏どぶろっく 純米活性にごり酒
八戸酒造株式会社(青森県)
原材料:米・米こうじ
精米歩合70%
アルコール分16度
相場、1150円位(720ml)
震災の影響で、例年よりも活性が少ないとの記載があった通り、
まったくもって爆発しない、単なるにごり酒。
でも、味はすこぶるよろしい。
どぶろくというよりは、にごり酒な感じかな?
夏によく合うお酒だね。





135.願人 山廃純米吟醸原酒
塩川酒造株式会社(新潟県)
原材料:米(越淡麗100%)・米こうじ
精米歩合60%
アルコール分18度以上19度未満
相場、1450円位(720ml)
専門店限定という肩書もアリ、
ラベルには所狭しとウンチクがつづられている・・・。
なにはともあれ、飲んでみたら・・・う〜ん、う〜ん・・・。
不味くは無い。
なんか・・・複雑な味わいがある。
それが、山廃仕込みによるものだとしたら、
あんま美味くねーな。



136.若鶴 特別純米 無ろ過生原酒
若鶴酒造株式会社(富山県)
原材料:米(雄山錦100%)・米こうじ
精米歩合55%
アルコール分17度
相場、1365円(720ml)
富山に行った時に、物産館で売ってた代物。
そんな場所で売ってた酒なのに、ちゃんと要冷蔵されていた
無ろ過生原酒。
それなら期待できるかと、買ってみた。
味は、新潟の人気酒の影響が強いのか、妙な辛口。
特別純米だから、絶対にありえないと思っていた味とも言える。
正直、美味くは無い。
無理して、変な辛口にしないで、素直に作ったお酒が飲んでみたいね。


137.剣菱
剣菱酒造株式会社(神戸)
原材料:米・米こうじ・醸造アルコール
アルコール分16度
相場、1880円位(1800ml)
単なる清酒としては、おそらく一番美味いとさえ思える剣菱。
一口目で、清酒独特の風味があるが、キレは最高潮。
これほどベタつかない清酒は、他に無い。
一升瓶でこのお値段を考えると、清酒としては間違いなく最高峰。
でも、やっぱし、清酒独特の風味が苦手な人にとっては、
不味いと言わざる負えない。
でも、これが昔からの日本酒の味でもある。
純米吟醸の無ろ過生酒がオレも大好きだけど、
それは、搾りたてで冷やしてあってこそのモノ。
どこにでも持って行けて、それでも美味い、劣化もしにくい、
そういう需要が中心だった昭和の美味い酒は、間違いなくコレでしょ。
今でこそ、流通も発達したし、日本酒が味を優先する時代になってしまった。
それゆえ、評価されることは無いけど、間違いなく清酒ではNo,1の酒。

138.ほまれ こざくら 純吟 中汲み生詰 限定
長沼合名会社(山形県)
原材料:米(美山錦100%)・米こうじ
精米歩合55%
アルコール分15度
相場、1400円位(720ml)
オレの大好きな、純米吟醸の生なのだが、
これは、けっこう残念なお味。
なんというか、辛口を意識し過ぎて、旨味を損なってる感じだね。
もう「辛口」というだけで、売れる時代では無いから、
ホントの旨味を追求して、作り上げればいいのに。
変な辛みと、キレだけが意識され過ぎて、残念な味だ。
新潟の隣の県だけに、辛口に対する意識が強過ぎるのかもしれないな。



139.根知男山 純米酒
合名会社渡辺酒造店(新潟)
原材料名:米・米こうじ
精米歩合60%
アルコール分15度以上16度未満
相場1200円(720ml)
あの有名な「男山」のパチモノ?
でも、一応新潟で作ってるから・・・。
そんな期待を込めて飲んでみたら、意外とかなり美味い。
飲み口よく、淡麗といわないまでも、やんわりとまろやか。
そんで、しっかりと日本酒だし、純米酒らしいほのかな甘味もぐー。
こってり日本酒というよりは、あっさり日本酒という感じなので、
色んな料理に合わせやすく、非常に飲みやすい。
お値段もお手頃、さすが新潟。
米所の頑張ってる日本酒は、大抵美味いね。

140.特別純米酒 遠野しぐれ
上閉伊酒造株式会社(岩手)
原材料名:米・米こうじ
精米歩合60%
アルコール分14度以上15度未満
相場1050円(720ml)
岩手の遠野に行った思い出に、ちょっとは浸れるお酒かな?
味は、まあ・・・。
お値段からも、頑張ってる最中だと思う。
味を追求して飲むお酒もいいけど、
こういう思い出に触れられるお酒も、
味は度外視でイイもんだと思う。




TOP     えぐった酒TOP     次ページ